沖縄タイムス 日刊スポーツ掲載!! 釣王  
2000年  12月 掲載

 冬場の対象になるのが、磯では、キス 南黒鯛シルイチャー、沖釣りはというと東のヨナバルマジク、西海岸は今の時期、 白鯛が本格的に釣れだしました。今回は、引きよし味よし姿よしの三拍子そろった白鯛の特集です。

 沖縄の船釣りは、春先から秋口までは掛かり釣りでの、グルクン、フカセの表層ねらい、泳がせや、底物の大物ねらいなどが中心ですが、冷え込みとともに風が北に廻る11月頃から、白鯛をメインにした流し釣りが盛んになります。 しかし強い北風で出船できる日が少なく、釣行計画も思いのままとは行かない季節ですが、釣行できれば本命の白鯛の他、ムルー、ヤキ−タマン、ミーバイなどが釣れます。珊瑚礁から砂地にかけ、数匹で生息します。釣果も3、4枚は可能ということで、初心者でも大丈夫という、船長のお勧めもあり、18日に半日の流し釣りに挑戦してみました。
 この日はくもり空で、少し風はあるものの沖に出てみると波もあまりなく、ホッと一安心。ポイントに向かっている途中エサを準備、まずイカを長さ10ccm幅1cmの短冊切りにし、キビナゴもバケツに出しておく、問題は仕掛けをつける時なのですが、PEライン→サルカン→仕掛け→60号のオモリという順序でつけていきます。今の仕掛けはわかりやすく書かれているので、初心者の方でもつけやすいと思います。それとオモリは、50〜70号位の物を持参しておいたほうがいいですね。潮の流れによって重さを変えますので・・・

<ポイントに着いたものの・・・>

 港から30分程でポイントに到着、まず鈎にエサをつけますが、一つの鈎に、キビナゴ→イカの順序でつけます。それから船長さんの合図で竿を出します。オモリが底に着いたまんまで、ジッーと待ちます・・チョンチョンと穂先が動いたので、私は慌てて竿を引いたら、「あれ?」そう、引くのが早すぎたんですね。結局エサだけ持っていかれ、これの繰り返しで、なかなかコツがつかめず、渋っていた私の周りでは、ミーバイを釣ったりして、(何で私だけ?)と思いながらも、粘ってみる。

<“やったぁ”あたり!!>

 エサを付け直し竿を出すという動作を繰り返してやっていると、チョンチョンと穂先が動く、今度は落ち着いて、魚がエサをちゃんと食べるのを待ち、それからグッと竿を上げリールを巻く、魚の引きを感じながら、「やった!」今度はちゃんと釣れた。何が釣れたのかな?とワクワクしながらリールを巻いていくと、ミーバイでした。

 結局その後はアタリもなく、本命の白鯛は釣れませんでしたが、一匹でも釣れたら感動ものですよ!こんな感じだから“また今度も行こう”って思うんですよね。
やみつきになりそうな私ですが、流し釣り、初心者の方でもおすすめですよ!